説経

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どんなに生きることが辛く哀しくても
泣き顔をやめて
力づよく歩みつづけ
生きぬいていこうよ
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これは、今日、鷲宮からの帰宅がてらの散歩時に、
曹洞宗のお寺で見た言葉です。

 『これって、何か人を救う言葉じゃないよな』

と思いました。

まあ、別に宗教が人を救うために存在するものかどうかは、僕は知りませんが、
例えば、浄土宗のように、

 『とにかく、南無阿弥陀仏を唱えれば、救われるよ!』

という発想の方が、個人的には、すごく人間自身を捉えた感じの人生(来世と現世)への解決策に思えます。

どうせ、人は『頑張って』『我慢して』『何か悪いことをしたんじゃないか』という人が大多数でしょう。

そんな人々に対して、
(たぶん、死んだらどうなるかは分からない、という本音を抑えて—)

 『誰でも、念仏を唱えればOKだよ』

と、人から偉いと思われているお坊さんが、人々に宣言してあげているんですよね?

法事とかで、浄土宗のお坊さんの説経は何度か聞いたことがありますが、
曹洞宗のことは、何も知らないので、少し確認してみました。

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曹洞宗(そうとうしゅう)とは
http://www.sotozen-net.or.jp/soto
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初めに、歴史的に日本へと伝承されてきた経緯が記述されていますが、
そこには、どのような教えであるのかの説明はなく、
今を生きる曹洞宗管長のお言葉が、曹洞宗の説明として載っています。
そこに書かれているのは、

 ・大震災や地球温暖化といった自然界のことへの問題、
 ・戦争や紛争といった政治経済の課題、

そして、

 ・貧困、格差、自死、いじめといった社会的な課題

に対する願いと、そこに生きる人の正しい在り方について願楽(※1)を
進める、といったことです。

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※1 願楽
Ⅰ 願い
Ⅱ 必ず往生せしめられると浄土をねがいまちもうけること。
  ねがい求めること。
http://labo.wikidharma.org/index.php/%E9%A1%98%E6%A5%BD
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同じ仏教なので、根本は同じなんでしょうが、
曹洞宗の方が、現世の課題解決といった側面が前面に出ているのかな?
と思いました。

僕は現世/来世に対しての救いを求めたいと
願っている人間ではないので、
浄土宗の方が、僕には、分かりやすそうなイメージを持ちました。

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