2日連続で見たネコ
『夜もいるだろうか?』
帰宅時、家を通り過ぎると、 彼の姿が塀の上にぼんやりと見えた。
甘い声を出し、僕に体をよじりながら頭を突き出してくる。
飼い猫なんだろうか?
捨て猫なんだろうか?
彼をそのまま抱きしめて持ち帰っても、 何の抵抗もないかと勝手な想像をした。
『また、来るよ』
一時的な感情で、弱い他人の人生を壊すことがあるのが分かる気がした。
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