9月 22
待ち合わせ場所に向かい吉祥寺サンロードを歩いたとき。
ふと露店から映る色に惹かれて立ち止まる。
急いでいたこともあり、失礼ながらあまり言葉を正確に終えていなかったのだが、
売りたい思いと箸への思いがどのようなバランスで成立しているのかは分からないが、
何かに目を移し、また触るごとに即座に心とともに流れ出る言葉より、
何かしらの強い思いがあることは伝わってきた。
足を止めたその色の箸を買うつもりであったが、
念のためと言えばよいのだろうか、ともかく目に留まった木の素の色を残す箸の説明を求めると、
色を塗り殺菌効果のあると言う買うつもりの箸の説明をしてくれた。
『卓遊楽』
生活を彩るお箸。
僕にはその箸の質は正直、理解も判断も出来なかったが、
食卓に身体を護るその鮮やかな色が並ぶのは悪くないと思った。